哲学的ではない焚き火

焚き火をした。人生について深く考える時間が持てるだろうと思っていた。そして深夜まで火を焚き続けた。

その数時間、考えていた事は『焚き火をしっかりと維持すること』だった…

薪を組み換えて効率よく燃やす方法とか、空気の入口をうまく作ってやるとか、対流が生まれて青い炎が渦巻いているさまを見て「おおっ、効率よく燃えてるな!」と感心するとか…
人生の深い事なんてちっとも考えなかった。
しかし幸福だった。
焚き火して
炎を見つめ
 今を見る
 考えるより
 焚き火している

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