バカな男は今日、貧乏旅行に出かけた。お金をかけずに、近場の旅行。そして、またバカなことを感じていた…
乗っている車、持っているもの、着ている服、どれも気に入って使い続けてるものばかり。
そのどれもが、古く、くたびれているように感じた。
そしてバカな男はまたバカなことを考えていた。
自分から、貧乏な感じが染み出ているな… 人が見たらきっと、そう見えるだろう…
そう。『人が見たら』だった。自分は快適なのにも関わらず『人が見たら』貧乏感が染み出している、と見られていることが、不快だった。
…いったいそれは、誰のために?
貧乏旅行だって、安物の服だって、いいじゃないか。
自分が楽しいかどうか。自分が快適かどうか、そこが重要なんじゃないか。
滲み出てる
自分の身から
安っぽさ
それがどうした
結構快適
バカな男はまた、こうも考えた。
カッコ良くしたって、それは他人の目からみてカッコいいと思われるのであって、実はそのことで他人は喜ぶどころか、やっかみや妬みを生んでいるかもしれない。
逆に貧乏な自分やカッコ悪い自分を曝け出すことで、それに癒やされたり、安心したりするかもしれない。
安っぽさ
身から滲み出る
そのことが
人と自分を
安心させる