ハゲト:この前、カミサマのパワーを感じたんだ! やっぱりカミサマってすごいよね!
地上の天国を探し回る
ハゲトがまた、天国に行ってきたとか…
ここから天国に行けたよ!
どんどん登って行くと…
やっぱり天国にたどり着いた!
ここも、すぐそこで雲が流れて行く。眼下には海が垣間見える。すごい。
やっぱり天国は、この地上にも存在する! 求めれば!
こうやってハゲトは、地上の天国を探し回るつもりなのか?
地上の天国を求める
こんにちは。 ハゲトが、天国に行ってきたとかナントカ…
ちょっといいとこ行ってきたよ。そこは、天国だったよ。
天国ってどんなことかどんなとこか知らないけどね。
でも確かに、天国と感じることができたんだ。
高原に降り立つと、すぐ目の前を雲が通り過ぎた。そして花があって、湿原が広がって、風が吹き抜けていた。
どうしてここが天国だと、思うんだろうね。気持ちのいい場所だからかな?
気持ちのいい場所はみんな天国だと感じるのかな。多分そうじゃないよね。
天国みたいな場所を求めている時は、こういう場所を天国と感じるんじゃないかな?
きっとたくさんあるよね! こういう場所、天国に行く前に。
求めることで、天国になる。求めなければ、ただの草原… この地上にはそんな場所が、たくさんあるのかもしれない。
ラクして幸せになる方法
この前、ハゲトが言ってたよ(^^)
「幸せになりた〜い!」
「普通の幸せでいいから〜!」
…
普通の幸せって何?
逆に普通じゃない幸せって何?
o(`ω´ )o さらに上の幸福に決まってんだろ! もっと稼いで、今よりもっと幸福になるんだ。それが使命だ!
え〜 そんなの疲れる。
野心的な感じ?
【野心】自分の分を超えた願望を密かに抱くこと。
ほら〜 分を超えた幸せなんていらないよ〜
美味しいものをお腹いっぱい食べたり〜
ゆっくり寝たり〜
適度に働いたり〜
適度に楽しんだり〜
そんなので十分だよ〜
逆に分を超えたものはさ〜、どっかで無理するじゃん?
そして幸せが逃げていく気がする〜
だからハゲトは言ってたよ。
分をわきまえた普通の幸せを求めるんだ〜っ
って。
なんかラクそうで、よくね?
o(`ω´ )o 分を超えない幸福とか言って、今に満足してラクしようとしているだろ!
そだよ
人に迷惑をかけて生きている人
ハゲトから、またいい話しを聞いたよ(^^)
生きていたら、人に迷惑をかけてしまうことって、あるよね?
ハゲトはみんなと合わせる事が苦手だから、みんなで同じことをする時に、よく迷惑をかけてしまうんだ。
例えばみんなで横断歩道を渡るとき、ハゲトは歩くのが遅いから、少し遅れてしまうんだ。
そんな時、横断歩道の手前で車は待ってくれている。いい人が多いよね。
でもホントは、みんな固まって早く渡り終えて欲しいよね?
だから、待ってくれている車に迷惑をかけている、とハゲトは感じるんだ。
そんな時、ハゲトはドライバーに向かって
「ありがとう」
と必ず言うんだ。
… 心の中で、だけどね!
つまりハゲトは、人に迷惑をかけているなぁと思う度に、心の中で「ありがとう」っていつも言ってる。
ハゲトは「ありがとう」と言ってばかりいる!
人にお礼をたくさん言ってる。
迷惑をかけてしまう事は、悪い事ばっかりでもないよね!
( ´Д`) まずは迷惑をかけないように努力しろよ…
『迷惑をかける存在(人)は、悪い存在か?
人に迷惑をかけてしまったら、ありがとうと言えるチャンスが増える。
故に、人に迷惑をかけてしまうことは、悪い事ばかりでもない』
エース級のスゴいヤツ
今日もまた、ハゲトのちょっと面白い話しを聞いたよ(^_^)
ハゲトは職場で『エース級』と呼ばれているみたい。
そう呼ばれることを、ハゲトは割と気に入っていた、いや、すごく気に入っていた。
だってそれは「キミは仕事ができるね」って言われてるのと同じくなくなくない?
だから『エース級』と呼ばれていることが、すごく嬉しかったんだ。
もちろん他にも『エース』と呼ばれる人が、ハゲトの職場にはいたよ。
その人はすごく仕事か出来て、人柄もよくて、おもしろくて、みんなから尊敬されているんだ。
そしてやっぱりそんな人は、会社がほっとかないよね?
会社の将来を担うべき存在として、地位や名誉、収入をたっぷりもらってたんだ。まさに『エース』だよね!
そう、『エース』なんだ!
級じゃないんだよ! ハゲトは『エース級』なんだよ! 級!
o(`ω´ )o 会社から認められなくても、自分で会社を担っていくくらいの気概が必要だ!
… そういう話しをしてるんじゃないよね。
〝級〟の話しなんだ。
それってどういうこと?
〝ハゲトはエースではない〟
インターネットの深い森
ハゲトは自宅のアパートメントの一室で、することがないことに悩んでいた。
ハゲトは、趣味を持っていなかった… インターネットで『趣味』を検索した。
世の中には色々な趣味が存在し、それをインターネットの世界に公開している人たちがたくさんいる。
… おもしろい。
ファーストクラスという入れ物
ハゲトは今、出張帰りで特急列車の中にいる。
仕事は頑張っているつもりだが、いつも空回りしがちだった。さらにハゲトのある思考パターンが、いつもいらぬことを考えさせ、ハゲトの仕事、ハゲトの人生を邪魔していた。
混雑しているエコノミークラスの指定席で、疲れた体を沈めているハゲト。ふと、斜め前の席に座る男性が目に入った。ハゲトと同じくビジネスマン風の男性で、座席前の小さなテーブルを開き、そこにバインダー型の手帳、付箋がたくさん貼付けられているメモとノートを広げて、右手にはボールペンが握られていた。
カリカリとバインダーにメモを取り、考え込み、またノートにもメモを取り、時々スマートフォンで調べ物をしたりしていた。列車の中でも時間を惜しんで、仕事に励んでいるようであった。
その男性を見て、ハゲトは思う。
全てうまくいくスイッチ
ハゲトは人生に半分絶望していた。
出世することも、お金持ちになる事もできず、夢を追いながら日々をなんとか生きている状態だった。私生活が特に充実していることもなく、生きているとうまくいかない事が多い、まるで意図的にうまくいかないように仕向けられているようだ、と感じていた。
ハゲトは良く晴れたある日、気分転換をしようと思い立った。海岸の崖の上に、ほんの少し草が生えている場所を見つけて、そこに家から持ってきた座布団を敷いた。
そこに座りこみ、海の向こうを見つめ静かに息を吐き出し、薄目になって自分のココロの中を覗いてみた。
消滅した世界の終わり
月の無い夜の中、ハゲトは仕事帰りのたんぼ道を歩いていた。街灯は無く、控え目な街の明かりがわずかに視界を与えるだけで、暗闇が広がっていた。夏のべったりとした空気はハゲトの腕に纏わり付き、どろどろとハゲトを歩かせた。