ハゲトは廃墟や旧道に興味を持つという“廃”の趣味もあるらしい。そんなものになぜ興味を持つの?
ハゲト:こういうものに、なぜか惹かれるんだ。
かつては華々しく使われ、栄華を誇っていたような、そんな感じのものたち。
特にこういうのには、そこに意味を感じてしまう…
役目を終えて、自然に帰っていくような。
この世界で生まれたもの全てが、最後には自然に帰っていくんだ。
自然から生まれたものしか、この世界にはないからね。
少しの間、形を変えて世界に存在しているだけなんだ。
その“少し”は、宇宙からみればホントに少しなんだ、たぶん。
この世界の儚さ、弱さを感じているのかも、このものたちに。
この世界の儚さを再確認することで…
自分の弱さを受け入れようとしているのかもね!
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
(平家物語)