バカな男がまたバカなことを思い付いた。
─ 凡人宣言 ─
いや、元々、凡人だった。
大哲学者や宗教者にでもなるつもりだったか。
歴史に名を残したかったのか?
そんな高尚なことを考えても、自分には無理。無駄。
自分は凡人。
そのことを忘れてはいけない。
凡人で何が悪い。
凡人でもやれることはある。
─ そして、バカを見る人生を。
今まで上から目線でバカにしていた凡人ども。
それは、自分だ。仲間だ。同類だ。
─ 自分は、独りじゃない。
みんな、足掻きながら生きている。