肉体が滅ぶ(死ぬ)と“意識”はどうなるか、について。
意識は混濁し、自分が何を伝えたいか、何をしようとしているのか、分からなくなる。
意識があっても、その意識を、ハッキリと保つことが難しくなる。
何も考えられない、何も感じなくなっていく。
意識とは、肉体(特に脳)に密接に結びついている。だから脳が損傷すると、無に近づいていく。
しかし色々な経験から、死んでも“意識”は、確かにそこに残っている。
そうは言っても、肉体と密接に結びついている、意識。
意識とは何か?
肉体や脳が滅ぶと、何も考えない、何も感じなくなる、意識。
意識 = “無” = しかし確かにそこにあるもの
肉体と関係がなくなった意識は、何も考えず、何も感じることなく、ただそこにある。
逆に、肉体と強く結びついている今は、考え(悩み、嘆き)、行動する(思い通りにならないことに不満を感じる)。
意識の真の姿とは、禅で言う“無”の状態のことではないか。
肉体から解放された状態のものが、意識の真の姿ではないか。
死んでも残る、“無の意識”。
“無我”の境地が『意識』ではないか。