自分の力の及ぶ範囲

万物は
流るるままで
さつき雨

己の力
及ぶ術なし

◆

自分の力が及ぶ範囲は
限られている

◆

半径50センチにも
満たない

◆

いや、その中心の“自分”すら
思い通りにならない

◆

そうなると
“自分”はどこにいる
いないのか

◆

“自分”が勝手に
苦しんだり喜んだりしている

◆

それを見ている存在は
ある

◆

苦しみ悲しみを
感じているのだから

◆

客観的な自分
そっちが本体
そんなバカな

◆

でもそっちが本体

◆

そう考えると
“自分”は
客観的な存在になる

◆

気が楽になる

◆

何か苦しんでいる
それは自分の力の
及ぶところでない

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