日傘男

 
日差しが強く、暑い快晴の朝。
その下を、おっさんが歩いている。
 
そのおっさんは暑くて暑くて、日傘(普通の傘)をさして歩いていた。

 

 
歩いていると、いつも会う小学生の集団に、今日も会った。
 
小学生たちはこっちを見て言った。
 
『男の癖に日傘して歩いてんで〜変なおっちゃんや~』
 
笑っとる。小学生が自分の事見て、間違いなくわろとる。
・・・
 
いや、笑ってる気がする。
 
 
物理的には笑ってない。
物理的に「変なおっちゃん」と言ってない。
 
しかし確かに、自分を見て笑っとる、気がしてしゃーない…
 
日傘男。
そう、自分は変なおっちゃん、日傘男なんやから…
と、思ってるのは自分だけ。
自分の事を変やとおもとる、自分が。
だから小学生もそうおもてるとおもてる。

 

 
いや… 心の中で小学生に代弁させてんねん、自分の思いを。
 
他人に語らせる… 実はそれ結構ある。それはドンマイくんの仕業や、確かに。
 
前にも言うた。
 
その通りになってる。
 
自分のこと自分で変やと思うの、もうやめよ。
さいなら。
 
 
今日のヒトコトグラム
 

 

 

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