ちっこいおっさんが笑っている
夢を見た。
湖畔で、ダウンを着たちっこいおっさんが笑っている。すごい福耳で、その笑顔は安心感を与えてくれる。何もお持ちじゃない。ただ満面の笑みで、そこに立っている。
目覚めた ─ そして思った。そのちっこいおっさんは、七福神の中のどなたかに違いない…
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【大黒天さま】
大黒天さまは、打出の小槌を持っていらっしゃっる。ちっこいおっさんは、小槌をお持ちではなかった。むしろ両手をポケットの中に入れていた。
【恵比寿天さま】
恵比寿天さまは、釣り竿と魚を抱えている。ちっこいおっさんは湖岸にいらっしゃったので、釣りをされていた可能性もあるけど、釣り竿はお持ちではなかった。というよりむしろ、何もお持ちじゃなかった。
【寿老人さま、福禄寿さま】
どちらも杖をお持ちのようで。ちっこいおっさんは杖をお持ちではなかった。
【布袋尊さま】
笑顔の雰囲気は、布袋尊さまが一番近い。袋はお持ちじゃなかったけど、その代わりがポケットの中かな〜
【毘沙門天さま】
雰囲気違うな〜
【弁財天さま】
女性だし、おっさんではない。
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ということで。
布袋尊さまだったと思う。
人々を満ち足りた気持ちにさせる不思議な笑顔の力をお持ちで、持ち歩いている袋から色々と分け与えてくれて、質素・清貧、そしてちっこい、という伝説を持った、実在したとされる人。
私に向けられたちっこいおっさんの笑顔は、無条件で安心させてくれた。私が着古しているのと同じようなダウンのポケットに手を突っ込んでいて、その他には何もお持ちではなかった。
条件のある笑顔(お金持ちになれるとか、人に誉められるとか)は、その条件が無くなったら笑顔が消えてしまう。
笑顔に条件はいらない。
ホントに必要なものは、きっと、ちっこいおっさんが手を突っ込んでいるポケットから出してくれる。
(笑)
七福神(しちふくじん)とは、福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神である。 七柱は一般的には、恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁財天とされており、それぞれがヒンドゥー教、仏教、道教、神道など様々な背景を持っている。Wikipediaより。