初めから矛盾している人間
『我を忘れて楽しむ』
… ホントに楽しむなら、我を忘れなければならない。
いや、我を忘れるほど楽しむ事、か?
どのみち、我は忘れる。
『無我夢中』
… ホントに夢中になっている時、やっぱり我を忘れる。
忘れなくてはならない我とは?
→ 生まれたときから、死に向かっていることをよく知っている存在。
我を忘れて何かやってないと、不幸になってしまう存在。
だ・か・ら
『幸福になるためにがんばろう!』
『幸福になるために楽しもう!』
『幸福になるために… 我を忘れて、頑張ろうっ…!』
って、なんか疲れる。
我が我を忘れて楽しむために、我を捨てて頑張るというパラドックス。
初めから矛盾している。
我を忘れよう忘れようとしている。
無。
無なら、不幸だとか、幸福だとか感じる我も無い。
逆説的な…
あ〜あ いろんな人に出会ってきて、でも結局、いろんな人と疎遠になっていく
それを残念、と思うのも自由。
そのことを残念と思うことを残念と思わない、のも自由。
幸福は自分で作ると言うけれど、同じように苦しみも、自分で作っている。
釣れない釣り
昨日、寒空の晴天の下、釣りをした。
または、釣らない釣りをした。
釣るつもりのない釣りをした。
釣れないと
分かっていながら
糸垂れる
無為な時間を
流すまま
そんな時間が過ごせる今は、幸福に違いない。
新型コロナウイルスを発端とした世界経済の低迷が、我々の生活を少なからず変化させるだろう。
今までが、豊か過ぎた。
私のような凡人でも、貴族の生活を享受してきた。
それが、普通の豊かさに戻るだけ。
逆にこれまでのキチガイじみた忙しさから解放され、釣れない釣りのような時間が、増えるだろうな。
比較という無限地獄
アイツと自分は…
生涯賃金が全然違う!
やってることも違うし、
今の年収も全然違う!
…アイツと自分を比べて、アイツの方が持っているもの
・地位
・年収
さらに上役の、アイツとコイツを比べて、コイツの方が持ってるもの
・地位
・年収
…
アイツからすれば、何も持っていないことになる。
比較すれば果てしなく持っているし、果てしなく持っていない。
比較とは、なんて無意味…
この世界の苦しみは、比較することから始まる。