初めから矛盾している人間

『我を忘れて楽しむ』

 

… ホントに楽しむなら、我を忘れなければならない。

いや、我を忘れるほど楽しむ事、か?

 

どのみち、我は忘れる。

 

 

『無我夢中』

 

… ホントに夢中になっている時、やっぱり我を忘れる。

 

 

忘れなくてはならない我とは?

 

→ 生まれたときから、死に向かっていることをよく知っている存在。

我を忘れて何かやってないと、不幸になってしまう存在。

 

だ・か・ら

 

『幸福になるためにがんばろう!』

『幸福になるために楽しもう!』

『幸福になるために… 我を忘れて、頑張ろうっ…!』

 

って、なんか疲れる。

 

我が我を忘れて楽しむために、我を捨てて頑張るというパラドックス。

 

初めから矛盾している。

 

我を忘れよう忘れようとしている。

 

 

 

無。

 

 

 

無なら、不幸だとか、幸福だとか感じる我も無い。