近所に、スゴい花が自生していた

朝、道を歩いていると…

 

スゴい花が、近所に自生していた。

これは、水芭蕉… ?

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、ドクダミ。

 

な〜んだ、ただのドクダミか〜

 

 

 

なんて、

感じる方がおかしい。

 

ドクダミも花の一つ。

それこそ水芭蕉と勘違いするくらい。

 

と、考えている時点で、

ドクダミより水芭蕉の方がエラい、と考えている。

 

希少性ではやっぱり水芭蕉か?

 

希少性を知らなかったら、どっちも珍しい! と感じるに違いない。

 

知識、固定観念が物事を歪めて見ている、という事が分かった朝。

 

 

 

 

初めから矛盾している人間

『我を忘れて楽しむ』

 

… ホントに楽しむなら、我を忘れなければならない。

いや、我を忘れるほど楽しむ事、か?

 

どのみち、我は忘れる。

 

 

『無我夢中』

 

… ホントに夢中になっている時、やっぱり我を忘れる。

 

 

忘れなくてはならない我とは?

 

→ 生まれたときから、死に向かっていることをよく知っている存在。

我を忘れて何かやってないと、不幸になってしまう存在。

 

だ・か・ら

 

『幸福になるためにがんばろう!』

『幸福になるために楽しもう!』

『幸福になるために… 我を忘れて、頑張ろうっ…!』

 

って、なんか疲れる。

 

我が我を忘れて楽しむために、我を捨てて頑張るというパラドックス。

 

初めから矛盾している。

 

我を忘れよう忘れようとしている。

 

 

 

無。

 

 

 

無なら、不幸だとか、幸福だとか感じる我も無い。

 

 

 

 

 

 

幸福だとか不幸だとか考えたくなくなった

風に揺れる猫じゃらしを見た… みんな風に揺られて右往左往している。

 

彼らはゼッタイ、幸せとかそうじゃないかとか、考えてない。考えるはずがない。

 

じゃあ、植物になれば? そこに根を張って、どこにも行けず、その場で水をもらわないと生きれないような行き方すれば?

 

いえいえ、種や胞子になっていろんな所に行けますよ。人間だって乗り物に乗ったりするでしょう? 植物の種も鳥に食べてもらったりして、空を飛んで遠くに行けますよ。

 

人間だって、食べ物はだいたい誰かに作ってもらってるでしょう? 水も、色んな人の助けを借りて、水道からもらってるでしょう?

 

人間も、植物とそんなに変わらないですよ。違うと思い込んでるだけなのです。

 

はい〜ひゃはあ

初夏の嫌な虫、除ける

 

夜の散歩道…

この季節、小さな、嫌な虫がまとわりつく。

目にも入ろうとしてくるし、鬱陶しい。

そこで、傘をさして歩いてみた。

そうすると、不思議と虫が全く寄ってこない!

理由は分からない。

実験の結果、傘の種類は何でもいい。

欠点は…

雨も降ってないのに傘をさして夜道を歩く、変な人と思われることくらい。

 

何があっても大丈夫?

 

『今が大丈夫』という、スピリチュアル的な考え方がある。

 

我々は元々何があっても大丈夫な存在なのだから、今の状態で全く問題ない、という考え方。

 

問題を抱えていると感じているとしても、それは自分が作り出した問題だから、作らければいい、瞑想して無になれば、問題なぞ初めから無いことが分かる。

 

⇒ しかし、反論する。

 

そんな風に考えると、今以上に発展することはない。ここで終わり、である。

 

⇒ さらに、それを反論する。

 

今、そのように悩んでいて且つ具体的に何も動けていないのなら『今、大丈夫』という精神的安定があった方が、いいと感じる。

 

そう考えることで、今のいい点を感じることができるようになる。

 

その上で発展していけばいい、と考え直すと、手が動かしやすくなる。

 

言い換えると、我々は元々、何かの目的があって存在しているわけではないのだから、何があっても全く問題はない。

 

(‘ω’)ノ だからといって『新型コロナウイルス』が問題ない、と言っているのではない。

 

 

都合の悪いことは、言い換える

 

YouTubeやスマホアプリで当てた人の、豊かな生活を見ていると…

 

世の中で、うまくいっている人を見るとやはり羨ましく、妬ましい。

 

Nはそういう未熟な人間だ。

 

そこで、バカなNがまたバカなことを思い付いた。

 

『何かを一発当てて、早い段階で金銭的に豊かな生活を一生送れる人が羨ましい』

 

 

『早い段階で人生における難題をクリアしてしまうと、その後が無為な人生になってしまう』

『だから、“まだ”その難題をクリアしていないのだ』

 

そう、“まだ”クリアしていない。

 

白い蝶‐1:記憶の海の島

 

 ナスカは春風の吹く頃、旅に出た。列車を待つプラットフォームで春の匂いを感じ、暖かさを感じ、風がナスカの髪を撫でていた。居るだけで気持ちよく、その心地よさを黙々と味わっていた。

 

 ナスカは島に行くための列車に乗った。しばらくするとトンネルの中に入った。窓の外は暗く、鉄の車輪と鉄のレールがこすれる音がトンネルの壁に響き、車内に激しい音が入り込んできた。

 

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世界の起点

 

 ナスカは初夏の明るい夕方、空が映り込んでいる水田の間を歩いていた。

 

 アスファルトの黒く硬質な直線が、水田の間をまっすぐに伸びていた。

 

 ナスカの周り一面には、水が張られた何枚もの水田が広がっていた。風はなく水田はピタリと静止していて、昼間と夕方の間の空を寸分の狂い無く映し出している。空の色と、水の色と太陽の光が混ざってそれは、何枚も隙間なく敷き詰められていた。

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ファーストクラスという入れ物

 ハゲトは今、出張帰りで特急列車の中にいる。

 仕事は頑張っているつもりだが、いつも空回りしがちだった。さらにハゲトのある思考パターンが、いつもいらぬことを考えさせ、ハゲトの仕事、ハゲトの人生を邪魔していた。

 混雑しているエコノミークラスの指定席で、疲れた体を沈めているハゲト。ふと、斜め前の席に座る男性が目に入った。ハゲトと同じくビジネスマン風の男性で、座席前の小さなテーブルを開き、そこにバインダー型の手帳、付箋がたくさん貼付けられているメモとノートを広げて、右手にはボールペンが握られていた。

 カリカリとバインダーにメモを取り、考え込み、またノートにもメモを取り、時々スマートフォンで調べ物をしたりしていた。列車の中でも時間を惜しんで、仕事に励んでいるようであった。

 その男性を見て、ハゲトは思う。

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全てうまくいくスイッチ

 ハゲトは人生に半分絶望していた。

 

 出世することも、お金持ちになる事もできず、夢を追いながら日々をなんとか生きている状態だった。私生活が特に充実していることもなく、生きているとうまくいかない事が多い、まるで意図的にうまくいかないように仕向けられているようだ、と感じていた。

 

 ハゲトは良く晴れたある日、気分転換をしようと思い立った。海岸の崖の上に、ほんの少し草が生えている場所を見つけて、そこに家から持ってきた座布団を敷いた。

 

 そこに座りこみ、海の向こうを見つめ静かに息を吐き出し、薄目になって自分のココロの中を覗いてみた。

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