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夜の散歩道…
この季節、小さな、嫌な虫がまとわりつく。
目にも入ろうとしてくるし、鬱陶しい。
そこで、傘をさして歩いてみた。
そうすると、不思議と虫が全く寄ってこない!
理由は分からない。
実験の結果、傘の種類は何でもいい。
欠点は…
雨も降ってないのに傘をさして夜道を歩く、変な人と思われることくらい。
『今が大丈夫』という、スピリチュアル的な考え方がある。
我々は元々何があっても大丈夫な存在なのだから、今の状態で全く問題ない、という考え方。
問題を抱えていると感じているとしても、それは自分が作り出した問題だから、作らければいい、瞑想して無になれば、問題なぞ初めから無いことが分かる。
⇒ しかし、反論する。
そんな風に考えると、今以上に発展することはない。ここで終わり、である。
⇒ さらに、それを反論する。
今、そのように悩んでいて且つ具体的に何も動けていないのなら『今、大丈夫』という精神的安定があった方が、いいと感じる。
そう考えることで、今のいい点を感じることができるようになる。
その上で発展していけばいい、と考え直すと、手が動かしやすくなる。
言い換えると、我々は元々、何かの目的があって存在しているわけではないのだから、何があっても全く問題はない。
(‘ω’)ノ だからといって『新型コロナウイルス』が問題ない、と言っているのではない。
YouTubeやスマホアプリで当てた人の、豊かな生活を見ていると…
世の中で、うまくいっている人を見るとやはり羨ましく、妬ましい。
Nはそういう未熟な人間だ。
そこで、バカなNがまたバカなことを思い付いた。
『何かを一発当てて、早い段階で金銭的に豊かな生活を一生送れる人が羨ましい』
↓
『早い段階で人生における難題をクリアしてしまうと、その後が無為な人生になってしまう』
『だから、“まだ”その難題をクリアしていないのだ』
そう、“まだ”クリアしていない。
ナスカは春風の吹く頃、旅に出た。列車を待つプラットフォームで春の匂いを感じ、暖かさを感じ、風がナスカの髪を撫でていた。居るだけで気持ちよく、その心地よさを黙々と味わっていた。
ナスカは島に行くための列車に乗った。しばらくするとトンネルの中に入った。窓の外は暗く、鉄の車輪と鉄のレールがこすれる音がトンネルの壁に響き、車内に激しい音が入り込んできた。
続きを読む 白い蝶‐1:記憶の海の島
ナスカは初夏の明るい夕方、空が映り込んでいる水田の間を歩いていた。
アスファルトの黒く硬質な直線が、水田の間をまっすぐに伸びていた。
ナスカの周り一面には、水が張られた何枚もの水田が広がっていた。風はなく水田はピタリと静止していて、昼間と夕方の間の空を寸分の狂い無く映し出している。空の色と、水の色と太陽の光が混ざってそれは、何枚も隙間なく敷き詰められていた。
続きを読む 世界の起点