てつがく Philosophy一覧

『からっぽ紳士』

初老の男が、駅前のベンチで寝ていた─ 寝てはいない。静止しているだけだった。彼には何も残っていなかった。地位も名誉も金も、すっかり意味を無くしていた。 いや、みんなからっぽなのよ。何かが詰まってるというフリをしているだけ。