『雨の日の、極上の時間』

今日も私は、思うままの場所に寝転び、世の中を眺めていた。それは日課というより、毎日の過ごし方そのものだった。

 

時間はだいたい決まっていたが、場所は気分によって微妙に変化する。

 

今日は雨なのだが、やはり寝転んで世間を眺めている。

 

少しだけ屋根のかかった場所から眺める。私の足元から、しとしとと、濡れていく。

 

何も気にすることなく、何事も深刻に捉えることもなく、今日も気ままに過ごす。

 

目を細め顎を引き、目の焦点はどこに合わせることもなく、且つ全てに焦点が合っている目をしている。

 

塀の上から下界を、傘をさしてせっかちに歩く人々を、眺めている。

 

 

… 猫の話だ。